花ごよみ

養老公園花ごよみ

2011年12月22日ヒマラヤスギ

養老公園の中には、何本ものヒマラヤスギが植えられています。ヒマラヤが原産の樹木ですが、きれいな樹形をしているので、公園などにたくさん植えられたりしました。

ヒマラヤスギ マツ科ヒマラヤスギ属 Cedrus dendara Loud.

ちょうど今の時期 このヒマラヤスギの下を探すとバラの花のような物を見つけることが出来ます。
これは、手芸用品店でシダーローズと名付けられて見かけることもあります。
本当は、ヒマラヤスギの松ぼっくりの先端部分なんです。

ヒマラヤスギの松ぼっくりは、大人の握り拳ほどもある大きな物で、一般に見かけるマツのドングリと比べても相当大きな物です。
ちょうど、こんな風に軸が付いているはずです。

ヒマラヤスギの実が熟して来て乾燥すると、松ぼっくりが開くのではなく、バラバラにはがれて落ちます。そして先端部分がまとまってコロンと落ちてきます。このまとまって落ちてきた物がシダーローズです。

皆さんもヒマラヤスギの下を一度探してみてください。

2011年12月10日サザンカ

紅葉も盛りを過ぎたころから、公園の中で甘い香りが漂うようになります。あまり強い香りではないので、良く注意していないと気がつきにくいのですが、サザンカの花の香りです。
サザンカ
サザンカ ツバキ科ツバキ属  Camellia sasanqua Thunb. ex Murray  日本国内では、沖縄、九州と、本州、四国の一部に自生しています。野生の物は白い花が多いようですが、園芸品種はピンクや赤など様々な色があります。 また、童謡「たきび」(巽聖歌作詞・渡辺茂作曲)  ♪さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき、、、♪  がよく知られており、小さなお子さんでも花の名前はご存じのようです。
養老公園には、ピンクや赤のサザンカがたくさん植えられていて、晩秋から初冬の間の公園を美しく彩ってくれます。
サザンカはツバキによく似ているので間違えることも多いのですが、花の咲いている木の下を見ると直ぐに判ります。花びらが散っているのがサザンカで、花が丸ごと落ちているのがツバキです。

2011年10月16日シュウメイギク

養老公園の入り口近くに、鬼面山というお相撲さんの記念碑があります。この鬼面山は、 鬼面山 谷五郎 と言い、明治時代に入って初めての横綱で、また横綱になった時の年齢が最も高かった力士で、養老町の出身です。

この鬼面山の記念碑の奥に花壇があり、今ちょうど花がたくさん咲いています。
白い花がたくさん見えますが、シュウメイギクです。

シュウメイギク
キンポウゲ科イチリンソウ属
Anemone hupehensis var. japonica
シュウメイギクは、秋明菊と書くこともあります。別名を貴船菊(キフネギク、キセンギク)とも言います。秋牡丹と呼ぶこともあるようです。
キクと呼ばれますが、キンポウゲの中のアネモネの仲間で、古い時代に中国から帰化した植物です。
大変きれいなので品種改良により八重咲きや大きくならない矮性種が作られました。また白色からピンク色まで様々あります。
花色は赤紫色であるが、近年、他種との交配品種が市販されるようになり、弁数が少ない品種や白色の品種が多く栽培されるようになりました。

2011年08月28日ナツズイセン

養老天命反転地の隣にある大きな窪地の斜面に、淡いピンクの花が咲いています。暑い夏の終わり近くに、たくさんの茎が伸びてきて元気に花を咲かせてくれます。 ナツズイセン ヒガンバナ科 ヒガンバナ属 Lycoris squamigera Maxim. ヒガンバナの仲間で中国が原産の植物です。
よく見ると花のついた茎が伸びているだけで、葉が全くありません。ヒガンバナもそうですが、花の時期は葉が全くありません。ナツズイセンは、春から夏にかけてたくさんの葉を茂らせますが、夏の盛りの頃には葉が枯れて、代わりにつぼみのついた茎を伸ばしてきます。 また、多くのヒガンバナの仲間と同じように、球根にはアルカロイドを含んでおり、有毒植物と書かれている場合もありますが、腫れを引かせる湿布にも使うことがあります。
花びらは6枚あるように見えますが、ユリと同じように3枚が花びらで、3枚が萼になります。

2011年08月14日サルスベリ

暑い夏の日射しにも負けず、元気に花を咲かせているのは、サルスベリです。養老天命反転地の横にある大きな窪地の縁には、背の低いサルスベリが植えられています。
サルスベリ
ミソハギ科 サルスベリ属 Lagerstroemia indica (L.) Pers.

中国南部が原産の樹木で、赤い花が長く咲き続けるので百日紅とも呼ばれます。公園に植えられているサルスベリは、背が高くならない矮性種です。
サルスベリの花は、枝の先に穂のようにいくつかかたまって咲いています。黄色く見えているのが、花の中心で雄しべです。ピンクのモコモコとした所は、花びらがたくさん集まっていて雄しべが見えないところです。
この状態では、花がかたまっているから花の形が良く判らないですよね。
花を一つだけ見てみましょう。

黄色い雄しべは、やや短く中央にかたまって生えています。その周りには、細長い雌しべが何本か生えています。

そして、花びらは すごく不思議な形をしているのが判りますか??
花びらは、細い糸の様な軸にひらひらのレースをくっつけた様な形をしています。
この花びらの形から、英名はCrape myrtle と言います。myrtleはギンバイカという白い花です。Crapeは、おやつのクレープの語源でもありますが、チリメン織りの事をさしているのだそうです。

2011年07月10日ヤブカンゾウ

松風橋周辺で、オレンジ色の花が咲いていました。
ヤブカンゾウ の 花です。 ユリ科 ワスレグサ属 ヤブカンゾウ Hemerocallis fulva var. kwanso ヤブカンゾウは、中国が原産の植物です。 日本に生えているヤブカンゾウは、シャガと同じように3倍体で、種子を作る事はなく、匍匐茎で増えています。 種で増えませんから、畑の周りだったり民家の周りだったり、人の生活している所にしか生えていません。
ヤブカンゾウは、若芽をおひたしや酢の物にして食べます。また、蕾を乾燥させた物は金針菜(チンチェンツァイ)と称し、中華スープの具材にされます。 また、根は萱草根(かんぞうこん)と呼ばれ、解熱、利尿作用がある生薬にされています。

2011年07月09日キキョウ

滝谷川にかかる松風橋 の隣には、第13代横綱の鬼面山谷五郎の碑があります。横綱鬼面山は、江戸末期から明治初期に活躍した横綱で、養老公園のすぐ近く養老町鷲巣の農家で生まれ育ったと言われています。

さて、鬼面山谷五郎の碑の横で、青紫の花が咲いています。
キキョウ科 キキョウ属 キキョウ Platycodon grandiflorum A. DC.

これは植えられた物ですが、もともとは日本全国に自生する植物でした。6月から9月に花が咲きますが、秋の七草の中に含まれているため、お盆過ぎに咲き始めるイメージがあります。
花が美しい事や、根が生薬になる事から、非常に数を減らしてしまい、野生の物は、絶滅危惧種になっています。
キキョウの根にはサポニンが多く含まれているため、根を乾燥させた物は、鎮咳去痰(せきを鎮め、痰を取り去る)薬として、使われてきました。

また、美濃地方の豪族であった 土岐一族の家紋にキキョウの花が使われていたことでも知られています。
キキョウの蕾は、風船のように丸く膨らんでいます。そんな蕾の姿から、英語ではバルーンフラワー と言うそうですよ。

2011年06月17日ガクアジサイ

滝谷川沿いの園路は、木立の茂る中を歩きますので、お天気がよい時でもちょっと影になって暗さを感じます。そんな木立の暗がりの中、ところどころスポットライトを浴びたように明るく見える所があります。
真っ白な花が咲いているのですが、さて何が咲いているのでしょうか。 ちょっと近づいて見てみましょう。
これは、ガクアジサイの花です。 ユキノシタ科 アジサイ属 ガクアジサイ Hydrangea. macrophylla Sieb. f. normalis (Wilson) Hara 小さな花がたくさん集まった所を縁取って額をはめたように見える所から、ガクアジサイと名付けられました。このガクアジサイは、ごく一般的に植えられているアジサイの原種と言われています。江戸時代には既に品種改良されていたようです。
縁取り部分の大きな花に見える物は、装飾花と呼ばれ、花びらのように見える所は萼になります。萼の中央部には小さな花弁が見えます。 小さな花の方は、よく見ると花弁や雄しべ、雌しべなどを観察する事ができます。

2011年06月12日タイサンボク

こどもの国 の そこここで、ちょっと甘いよい香りがしています。この香りの主は、大きな白い花を咲かせている タイサンボクです。
モクレン科 モクレン属 タイサンボク Magnolia grandiflora L.

タイサンボクは130年ほど前の明治初期に、北アメリカから輸入された樹木です。大きな物は、20m以上になるそうですが、こどもの国には15mくらいの大きな物から3mくらいの小さな物まであります。

大人の背丈以上の所に花を付けていますから、なかなかその香りを直接かいだりする事はしにくいですよね。
花は、子供の顔くらいの大きさです。とても大きいですよね。
真っ白な花びらのように見えるところは、花弁が6枚と萼片が3枚からできています。
花の中央には、雌しべや雄しべからできている柱が伸びています。
このタイサンボクの花からは、香水の原料になるマグノリアという香料が作られます。すっきりとしたフローラル系の香りとして、いろいろな香水の原料に混ぜて使われているそうです。

2011年06月08日アジサイ

5月の末から、岐阜地方も梅雨に入りました。
梅雨時期の花と言えば、アジサイを思い浮かべる方も多いかと思います。

アジサイ科 アジサイ属 アジサイ Hydrangea macrophylla (thumb) Ser. var. macrophylla
まだ咲き始めたばかりで、やっと白くなったばかりのアジサイです。これから、青色になり さらに赤味が増して紫からピンクに変化して行きます。

花の色が変化する事から、移り気 とか 心変わり という花言葉が付けられています。

この花の色の変化は、アントシアニンを中心として補助色素によるもので、土の酸性度合いなどによっても、変化します。
こちらは、少し咲き進んで青くなったアジサイです。
アジサイの花をよく見ると、花の中央に小さな粒が見えます。この小さな粒が 本当の花で、花びらのように見えているのは 実は萼片です。中央の粒が開くと、本当の開花になります。ですから、今は未だ咲いていませんよね。

アジサイは、花が咲く前から大きな目立つ萼の色が変わり始め、花が終わった後も萼の色の変化が続きますから、花の時期が非常に長く感じます。

2011年06月07日ビョウヤナギ

こどもの国から天命反転地に向かう園路脇に、黄色い花が咲き始めました。
ビョウヤナギの花です。
これから夏までの間、次々と花が開くと思います。

オトギリソウ科 オトギリソウ属 ビョウヤナギ 
Hypericum chinense L. var. salicifolium Y. Kimura
ビョウヤナギは中国が原産の植物です。
耐乾性、耐暑性にすぐれ、また刈り込みにも良く耐えますから、街路樹の根本に植えられたりする事が多い植物です。

梅雨時期から、夏の盛りまでの間、黄色の花を元気に咲かせてくれます。
よく見ると、細くて長い雄しべがたくさん生えていて、ふわふわした感じの花です。

これからの梅雨の時期に、ぱっと明るい色合いで元気をたくさんくれそうな花です。

2011年05月28日ヤマボウシ

こどもの国から天命反転地へ向かうと、反転地の入り口近くに、白い花を咲かせている木が目に入りました。ヤマボウシです。
ミズキ科 ヤマボウシ属 ヤマボウシ Benthamidia japonica (Sieb. et Zucc.) Hara ヤマボウシは、日本に自生する樹木です。 半日陰を好み、山林では他の樹木の下でも生活できます。他の木の下だと、階段状に横に伸び、余り高くなりません。このヤマボウシは日当たりが良い所にいるので、上に伸びているようです。
白い花弁のように見えるのは総苞片と言い、つぼみを包んでいた葉の変化した物です。中央の丸いお団子のように見えるのが本当の花です。 街路樹などに良く植えられているハナミズキに似ていますが、総苞片の先がピンととがっているのがヤマボウシ。先が丸くなっているのがハナミズキです。

2011年05月28日シラン

養老天命反転地には、たくさんの薬草が植えられています。キキョウやナンテンもそうですが、今花を咲かせているシランも 薬草です。
ラン科 シラン属 シラン letilla striata (Thunb.) Reichb. fil. シランは、環境省のレッドデータブックによれば、準絶滅危惧種になっています。花がきれいなのと、漢方薬として使うため、乱獲されたからだそうです。
 球根のように見える偽球茎は、漢方薬の白及(びゃくきゅう)として、止血や痛み止め、慢性胃炎に用いられます。 濃い紫がかったピンクや、白色など花の色も変化があり、またランの仲間では珍しく乾燥に強く栽培しやすい植物ですからご自宅でお楽しみになって居られる方も多いかも知れません。

2011年05月08日ヒラドツツジ

公園の園路沿いの植え込みや、東屋の縁取りなどに、ヒラドツツジがたくさん植えられています。ヒラドツツジの中でも、オオムラサキという品種です。大きな花を一斉に咲かせるので、見応えのある花です。 ヒラドツツジは、ケラマツツジ、モチツツジなどが交配してできた品種で、長崎県の平戸で古くから盛んに栽培されていたことから名付けられたと言われます。1712年に刊行された『和漢三才図会』には、既にヒラドツツジと言う名前が見られます。
花びらは5枚に分かれているように見えますが、元は一つに繋がっています。縦の中心線を軸に左右対称になっています。 一番上の花弁にだけ、色の濃い斑点が付いています。この斑点は、蜜標 と呼ばれ、昆虫に蜜がある場所を示しています。この蜜標に虫が寄ってくると、雄しべの先端を触るように雄しべは上を向いて並んでいます。
ツツジの仲間の雄しべの先端には、花粉のたくさん入っている葯(やく)があります。この葯の先に花粉の出てくる穴があります。 ツツジは、蜜を吸いに来た虫に、少しでもたくさんの花粉を運んで欲しいので、花粉はこの写真のように糸状に繋がってたくさん出てきます。 皆さんも、ツツジの花で、花粉が繋がって出てくる所を観察してみてください。

2011年05月07日シャガ

滝谷川沿いの林の中の木陰に、薄い藤色の花がたくさん咲いています。
緑の木陰の中で咲いていますから、とてもよく目立ちます。またつやつやした葉が、光を反射してきらきらしているので、そこだけスポットライトが当たっているようにも見えます。
シャガです。 アヤメ科 アヤメ属 シャガ  Iris japonica Thunb. 人里近くの山林でよく見かける植物です。学名にjaponicaとありますが、中国が原産の植物で、日本にはかなり古い時代に移入したと考えられています。 また、日本に移入したシャガは種が出来ないことから、国内のシャガは遺伝子が同じであると考えられているそうです。このため、花が咲く時期が比較的そろっているとも考えられます。
シャガの花をよく見ると、全体は薄い藤色ですが、濃い紫の斑点や濃い黄色のラインが入っていたりと、なかなか凝った意匠をしています。

2011年04月12日コバノミツバツツジ

不動橋から野外ステージや竹類園の前を過ぎて、さらに尾根へ登るように上がって行くと、小さな小径に出ます。
養老せせらぎ街道と名付けられた小径です。この小径を坂の上方向(妙見同方向)に向かう小径になります。

この周辺は、昔はつつじヶ丘と呼ばれていたほど、ツツジがたくさん咲いていたようです。
サクラが盛りを過ぎたので、そろそろどうかと覗いてみました。
きれいなピンクの花がサクラの下でたくさん咲いています。
葉が無くて、花だけがでているので、一層鮮やかに見えます。

コバノミツバツツジ ツツジ科ツツジ属 Rhododendron reticulatum D. Don 

ミツバツツジ類は、落葉低木で、関東地方から近畿地方太平洋側に分布しています。比較的明るい里山で、土の痩せた所を好んで生えているようです。近年、里山が荒れたため、個体数が減ってきているようです。
雄しべが5本であればミツバツツジなのですが、数が多いので恐らくコバノミツバツツジでしょう。 ツツジの仲間は、昆虫に花粉をたくさん運んでもらうために花粉が糸のようにつながって出てきます。このコバノミツバツツジも、雄しべの先端にある葯を触ると、糸状に繋がった花粉が出てきます。 皆さんも、ツツジの花を見かけたらそっと触ってみてください。

2011年03月31日ハクモクレン と コブシ



養老公園のこどもの国では、白い花を咲かせた大きな木が何本も生えています。 でも、この二本の木は、ちょっと違うのが判りますか?
大きな花が咲いているのは、ハクモクレンです。

ハクモクレン モクレン科 モクレン属 Magnolia heptapera (Buchoz) Dandy
中国が原産の樹木ですが、古い時代に日本に渡来したようです。春の早い時期に、葉がでる前に大きな白い花を咲かせます。つぼみを辛夷(しんい)といい、漢方薬として頭痛、鼻炎などに用いるそうです。
花びらは、太陽の光を受けて南側が大きくふくらむため、花の先が北を向く事が多く、磁石の木 と呼ばれる事もあるそうです。
ハクモクレンより小ぶりの花をたくさん咲かせているのは、コブシです。

コブシ モクレン科 モクレン属 Magnolia praecoccisima Koidz.
こちらは、日本にもともと居た植物です。このコブシの花が咲き始めると、田植えをしたり里芋の植え付けをしたりする農業暦に使われる重要な指標植物です。
田打ち桜とか芋植え花などと呼ぶ地方もあるようです。 ハクモクレンもコブシも、同じモクレンの仲間ですから、非常に良く似た花を咲かせます。注意深く観察すると、大きさの違いや花の下の葉の有無など違いがあります。

モクレンの仲間は、とてもよい香りがします。この2種類もとてもよい香りがします。特にコブシは、香水の材料にもされるほどよい香りがします。モクレンの仲間を見つけたら、木の下で目をつぶって大きく深呼吸してみてください。きっと良い香りがすると思います。

2011年03月24日ミヤマカタバミ

先日、公園の中にある 養老神社の菊水泉で若水取りの神事が行われました。その時に、花が咲いている事を確認したのですが、あいにく天気が悪く花が開いていませんでしたので、天気を伺って、晴天時に撮影に行ってきました。
ミヤマカタバミ カタバミ科 カタバミ属 Oxalis griffithii Edgew. et Hook.f. 気温が低かったり曇ったりしていると、花を閉じてしまいます。
お天気がもう一つだったからか、うつむいています。 もっと暖かいと、ちゃんと上を向いて花を広げてくれます。 滝に登る園路の脇に、ポツポツと咲いていますから、ご来園の際にはどうぞ捜してみてください。

2011年03月24日トサミズキ

こどもの国の芝生の広場の周りに、冬に葉を全て落としていた花壇があります。枯れ木の花壇でしたが、黄色の房がぶら下がっています。
ちょっと 寂しい景色ですが、まだ少し寒い風に吹かれてブラブラ揺れています。

トサミズキ マンサク科 トサミズキ属 Corylopsis spicata Sieb. et Zucc.

もともとは高知県(土佐)の蛇紋岩や石灰岩地帯にしか生息していない植物で、準絶滅危惧種に指定されています。
土佐で見つかった、葉がミズキに似ている木と言う事で、トサミズキと名付けられました。

江戸時代から観賞用の樹木として栽培され、全国に広まったと考えられています。
春の早い時期に、真っ先に花を付けます。春も訪れを告げるベルのような花です。

2011年01月26日マツグミ

ずいぶんたくさんの雪が降りました。
滝谷川周辺では、まだ20センチ以上雪が残っており、一部通行禁止としている所があるくらいです。

雪の重みに耐えかねて、木が折れたり枝が折れたりしました。折れて落ちてきた枝は良いのですが、未だ上に引っ掛かったりしている枝がないか、松林の中の巡回に出かけました。
野外ステージのある臨時駐車場のある辺りでは、太い松の木が3本折れてしまいました。
落ちている松の枝を見ていたら、一寸変な葉が付いている枝を見つけました。
針のような松の葉ではなく、少し幅の広い肉厚な葉が付いています。

あれっ? 何だろう??

近づいてよく見たら、マツグミが付いている枝でした。
マツグミ    オオバヤドリギ科  マツグミ属 Taxillus kaempferi (DC.) Danser

ヤドリギの仲間です。

小さな丸いのが 実です。ヤドリギの仲間は、甘くて良く粘る粘液質の果肉を持っています。鳥がこの実を食べて糞をすると、糞が粘る糸を引き木の枝に引っかかります。枝に引っかかった糞から、種が発芽して、またヤドリギが出来る。こうして鳥に運ばれながら広がって行きます。

昔の子供は、このマツグミの実の粘液をチューインガムの代わりにしたり、鳥もちにして鳥や虫を捕まえるのに使ったそうです。
マツグミの根元は、このようにアカマツの枝にしっかりと食い込んでいます。こうやって松の枝にしっかりと食い込み、水分や、水分と同時に吸い上げる窒素をはじめとする様々な肥料成分も松から得ています。

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